月に名前を残した男 江戸の天文学者 麻田剛立 (角川ソフィア文庫) 幼少期から天体の観測を続けた少年は、独学でケプラーの第三法則を見つけ、やがてクレーター・アサダとして月に名を残す。大阪に日本初の天文塾を開き、日本の近代天文学の礎となった偉人の生涯をいきいきと描く。
内容(「BOOK」データベースより)
「ぼくの計算したとおりに日食が起こった!」。江戸後期、幕府の暦にない日食を予測した16歳の少年は、はじめ自分が間違っているのだと思った。しかし、優れた観察力をもつその眼は、歴史を塗り替える発見を重ねていく―。日本初の天文塾を開き日本の近代天文学の礎となった麻田剛立。その名は「アサダ」として、月のクレーターにも刻まれている。貴重な資料とともに、知られざる偉人の生涯を、周囲の人々とのかかわりのなかで描く。