HTML5/JavaScriptとPhoneGapで作るiPhoneアプリ開発入門Webの技術(HTML、CSS、JavaScript)を使って、手軽・簡単にiPhoneアプリを作ろう!
本書は、PhoneGapというオープンソースのライブラリを使って、iPhoneアプリの作り方を学ぶ本です。
本来なら、iPhoneアプリの開発には、Objective-Cという言語を学ぶ必要がありますが、初心者やプログラマでない人にとっては難しく感じられる言語です。
PhoneGapを使用することで、Webの知識を持っている人であれば、既存の知識をベースに勉強をすることで、比較的簡単かつ短い時間で、iPhoneアプリの開発をすることができます。
本書は、HTML、CSS、JavaScriptのことが、あいまいにしか分かっていない方でも手にとっていただけるよう、Webの技術の基本から丁寧に説明しています。
まずは3章で、HTML、CSS、JavaScriptの組み合わせで作れるアプリを作り、PhoneGapを使った開発の基本をしっかりと理解できるようにします。
4章では、PhoneGapの用意しているAPIも組み合わせて、デバイスの機能(コンパスやカメラ、GPSなど)を利用するアプリの作り方についても学んでいきます。
さらに5章では、応用編として、外部のライブラリなどを組み合わせて、高度な機能を持つアプリを作っていきます。
PhoneGap APIの使い方や、つまづきやすいポイントなども詳しく解説していますので、いままでPhoneGapを使ったことがあるけど、途中で分からなくなってしまったという方にもおすすめです。
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(※)PhoneGapは、iPhone/Androidなど、複数のプラットフォームに対して、1つのソースでアプリを作ることができるすぐれたライブラリですが、ソースは1つでも開発環境は複数用意する必要があり、難易度が上がってしまうので、本書では、iPhone(iOS)向けのアプリの開発に焦点を絞っています。
(※)本書で扱っている開発環境は、Mac OS X 10.6-10.8、Xcode4.2-4.4です。
(※)なお、2012年7月末に発表されたPhoneGap2.0では、コマンドラインからの操作が必須となり、初心者には敷居が高くなってしまいましたので、本書では、基本的にはPhoneGap1.9を使用して説明をしています。もちろんPhoneGap2.0でのプロジェクト作成や、1.9から2.0へのバージョンアップ方法についても解説しています。